ニュージーランドでもTESOL (英語教授法)コースを実施している語学学校はいくつかあり、英語以外のことも学びたいという人にはお勧めのコースです。
1ヵ月程の短期間で実施されることがほとんどなので、ワーホリや短期留学で学ぶことも可能です。
このページを読んでくださっている方の中には、留学やワーホリのことを調べている内に、初めて「TESOL」のことを知ったという人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、一か月間のTESOL (英語教授法)コースではどんな内容を勉強するのかについて紹介します。
私はニュージーランドでのワーキングホリデー中に、一か月間のTESOL (英語教授法)コースを受講し、TESOL certificate を取得しました。
TESOL (英語教授法)に興味がある方、中身がわからないから不安という方は是非参考にしてください。学校によって違うと思いますが、参考にはなると思います。
TESOL (英語教授法)とは?
TESOL (英語教授法)とはTeaching English to Speaker of Other Languages の略で、英語を母国語としない人に英語を教えるための教授法資格です。
似たような資格では、CELTA があります。認定機関が違うなど、違いはいくつかありますが、
- CELTA は英語のネイティブスピーカーレベルの人が英語を母国語としない人に教える資格
- TESOL は英語のネイティブではない人向けの資格
正確な区別ではないですが、大まかには以上のような認識で良いと思います。
CELTA は英語ネイティブスピーカーかそれと同等の英語力が必要とされますが、TESOL は英語を第2言語とする人でも学べるようになっています。
各語学学校によって受講資格は異なりますが、TESOL (英語教授法)コース受講には、それほど高い英語力が求められるわけではありません。
コースの内容
私が受講したのは、4週間+ケンブリッジTKT試験のコースです。
コースの内容は大まかに、
- 教授法、上達させるテクニック、導き方
- 言語習得について
- 学生の特徴やニーズの分析
- 教材の使い方
- 実際の授業の見学(教師の観察)
- 模擬授業
などです。
ざっくり言うと、初めの2週間はテキストを使った授業(座学)、後半2週間は実際に授業の練習(模擬授業)を行いました。これにプラスで、毎週のようにレポートの提出がありました。
1週間目
まず第1週目は、言語習得についての学習が中心でした。
第2言語を学ぶということ、学習者のタイプ分けとそれぞれへのアプローチの仕方などを学びます。
一人ひとりに担当の学生が割り当てられ、その学生にインタビューしたり、授業風景を観察したりして、その学生を分析しました。
- 英語を学ぶ目的
- それまでの英語学習歴
- 授業中、どんな間違いをしたか
- なぜ間違えたのか
- 母国語が間違いにどう影響したか
- 以上を踏まえてどんな授業をしたらいいか
などについて、分析し、レポートにまとめるということをやりました。
2週間目
授業の組み立てかた、教材の使い方など、実践的なことを学びました。
英語の授業では、ゲームをしたり、議論をしたりなど、さまざまなことを行いますが、それらがどういう意図で行われているのかなどを学びました。
その他、学生が間違えた時にどう導くかなどのテクニックも学び、練習しました。
3週間目
いよいよ模擬授業が始まりました。
(それ以外の時間では座学も引き続きあります)
同時にこの週では、ベテラン英語教師の授業を観察します。これについてもレポートをまとめ、自分の授業に活かします。
4週間目
引き続き模擬授業を行いました。
先週とこの週の間に、一人3回模擬授業を行います。
全員が模擬授業を終えた後は、ケンブリッジTKT試験の模擬試験を行いました。
ケンブリッジTKT試験
コース終了直後の土曜日、ケンブリッジTKT試験を受験しました。
試験はすべてマークシート式です。
3つのモジュールに分かれていて、合格・不合格はなく、Band 1~Band 4 で表されます。Band 4 が最高の成績です。
TESOL (英語教授法)を学んで良かったこと
4週間は短いと思われますが、毎日課題やレッスンプランの作成・授業の準備に追われ、ゆっくりする暇もありませんでした。
(テキスト片手にご飯を作って食べていた程、時間がありませんでした)
しかし、このコースを終えたことで、以前よりも自分の英語に自信がつきました。
さらに、「英語を教える」ことを学ぶことで、英語についての理解が深まりますし、教え方がわかれば、今後自分がどう勉強したらいいかもわかります。
たとえ英語教師になるつもりが無くても、役に立つと思いますし、やって損はないと思います。