静岡県静岡市にある丸子宿と藤枝市の岡部宿との間には『宇津ノ谷峠』という旧東海道の難所があります。
この峠を越える道は全部で6本ありますが、その中でも最も古い道が『蔦の細道』です。
『蔦の細道』は平安時代の歌人在原業平の「伊勢物語」にも登場する歴史ある道で、現在もハイキングコースとして歩くことができます。
この記事では、『蔦の細道』のハイキングコースについて紹介します。
蔦の細道の入口とアクセス
入口は静岡市の丸子宿側と藤枝市の岡部宿側の2ヵ所があり、そのどちらも「道の駅」近くにあります。
静岡市側
静岡市側の入口は、「道の駅」のすぐ隣に位置しているのですぐに見つけられます。

バスでアクセスする場合は、JR静岡駅からしずてつジャストライン「中部国道線」乗車で約30分、「宇津ノ谷入口」で下車してすぐです。
藤枝市(岡部)側
藤枝市(岡部)側の入口は、「道の駅」から「つたの細道公園」まで10分程歩き、さらにそこからしばらく山に向かって歩くと蔦の細道の入口が現れます。

バスでアクセスする場合は、JR藤枝駅から「中部国道線」で約45分、「坂下」で下車して、5分程歩くと「つたの細道公園」です。
歩くのにかかる時間
このコースは全長で約1.5kmあり、標高210mの峠を越えるハイキングコースです。
約1時間程度で歩くことができます。
途中途中に道しるべがあるため、迷うこともありません。
ハイキングのルート(静岡市側からの場合)

まずは道の駅横にある入口から登り始めます。

道の途中には、いくつも看板などの目印があり、道しるべに沿って歩いていきます。(登っていきます)

頂上には、在原業平が詠んだ歌が刻まれた石碑が置かれています。ここからは藤枝市側(岡部宿側)に向かって下っていきます。

藤枝市側の入口を過ぎると、山の中の道路に出ます。
道路をさらに下っていくと、つたの細道公園に到着です。

道の駅まではさらに10分程歩くと到着します。
別の道(旧東海道など)を通って静岡市側の道の駅に戻ることもできます。
歩いてみた感想
難所と言われる宇津ノ谷峠ですが、歩いてみれば、それほどきついコースではありませんでした。
自然豊かな道の中、ところどころに立っている木の看板がとても趣があって、歴史を感じながら楽しめるコースでした。
ただちょっと薄暗い道も歩くので、一人で歩くと少し怖いかもしれません。
一人で行く方は、日中の明るい時間に行くことをお勧めします。
