ドミトリーで快適に過ごす方法と必要な持ち物

旅行費用を安く抑えたい人は、まずドミトリールームに泊まると思います。

新しい出会いもあって、ドミトリーに泊まるメリットもたくさんあります。

その反面、知らない人たちと同じ部屋で過ごすドミトリーには、プライベートがないストレスはどうしてもありますし、うるさかったり、汚かったり、防犯の面でも不安はあります。

この記事では、これらのデメリットを克服し、快適にドミトリーで過ごすための方法と持ち物を紹介します。

私はバックパッカー旅行はもちろん、ワーキングホリデー中でもずっとドミトリーに泊まっていたので、少しでも快適に過ごせるように工夫をしてきました。今回その経験から学んだことを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ベッドの選び方

バックパッカーズホステルによって、チェックインをした時点で既にベッドが決められているところと、部屋だけが決まっていてベッドは自分で選べるところがあります。

決められてしまっていたらどうしようもありませんが、自分で決められる場合はどのベッドを選ぶかは快適に過ごす上で非常に重要です。

ベストなベッドを選ぶポイント

選ぶポイントは2つ。

  • ドアから離れている
  • 下段のベッド

まずきるだけ入口のドアから離れたベッドを選びましょう。ドア付近は人の出入りが多いので、視線が結構気になります。また、出入りの度に扉の開け閉めの音が鳴り、外の光が入ってきて、睡眠が妨害されます。

大半のドミトリーは基本2段ベッドですので、できれば下のベッドを選ぶことをお勧めします。上のベッドは昇り降りが面倒なうえ、荷物の管理もしづらくなります。

そして下段の最大のメリットはハンガーやロープを使って、服やタオルなどを掛けられることです。上のベッドにはせいぜいサイドの柵みたいなとこに掛けられるぐらいで、寝ている間に下に落ちてしまいます。

さらに悪いことに、上段のベッドでは部屋の明かりが眩しくて、寝たくても眠れないというデメリットがあります。明かりを消して寝ていても、構わず明かりをつける人は案外多いです。文化の違いなのか気づかいが無いだけなのかわかりませんが、それがドミトリーに泊まるということです。

それに対し、下のベッドなら明かりがついていてもそれほど眩しくないので、構わず平気で眠ることができます。

選んではいけないベッド

避けるべきベッドは、逆に、ドア近くの上段のベッドです。

特にドアが開く側にあるベッドは最悪です寝ている時に人が出入りすると、廊下の光がもろに差し込んで眩しいうえに、開け閉めの音がすぐ近くで鳴るため、うるさくて目が覚めてしまいます。さらに入ってきた人の視界に最初に入る位置にあるため、結構目が合って落ち着きません。

下段ならまだ、服やシーツをうまく使って目隠しにできますが、上段の場合は為す術がありません。

避けるべきベッドをワースト順にまとめると以下のようになります。

  1. ドア近く、ドアが開く側、上段
  2. ドア近く、ドアが開く側、下段
  3. ドア近く、ドア開けた時隠れる位置、上段
  4. ドア近く、ドア開けた時隠れる位置、下段
部屋の中のベッド
8ベッドドミトリーの例

上の写真の場合、ドアは右側から開きますので、写真右手前のベッドが最も避けるべきベッドです。

プライベート空間を確保する方法

ドミトリーの中で唯一の自分の場所はベッドのみです。

ホステルによっては、それぞれのベッドごとにカーテンがついているところもありますが、安いところにはまずありません。

そこで、下段のベッドなら服やシーツを使ってカーテンのように、目隠しを作ることができます。

使っていないシーツを上のベッドとの隙間に挟み込んだり、ロープやハンガーをひっかけて、上着やTシャツやタオルなどを掛けると、外から見えなくなりプライベートをかなり確保することができます。

そのためにも、ベッドは下段を選ぶことをお勧めします。

快適に過ごすための持ち物

耳栓 or イヤホン

万が一ドア付近のベッドになってしまったら耳栓は必須です。これがなければ、ドアの開閉の音で目が覚めて眠れないでしょう。

耳栓がなければイヤホンでも代用できます。個人的にはイヤホンの方がお勧めです。

耳の中で膨らむタイプの耳栓は、耳の中が圧迫されて痛くなりますし、寝ている間に取れてどこかへ行ってしまいます。コードがついているイヤホンなら、無くなることはありませんし、耳もそれほど痛くなりません。

アイマスク

これもドア近くのベッドの場合必須です。誰かが部屋を出入りする度に、廊下の光が入ってくるので眩しくて寝られません。

また、上段のベッドで寝る場合は、部屋の明かりも眩しいのでアイマスクは不可欠です。

洗濯したあと乾燥機にかけてしまうと、縮んでしまうことがあるので気をつけましょう。

ハンガー or 洗濯ロープ

下段のベッドの場合、これらを使って服を掛けることができ、目隠しを作ることもできます。また、安宿には上着を掛けておく所などは基本無いので、服を掛けたい人はハンガーを持っていると便利です。

暖かくして寝るための服

安宿の場合、冷暖房がついていないことが多々あります。夏は薄着をすればいいですが、冬はしっかりした対策が必要です。掛け布団だけで凌げる寒さならいいのですが、国によっては耐えきれない寒さだったりするので、厚手の服や、重ね着をするなどして対応できるようにしましょう。

南京錠+ワイヤー

ほとんどのドミトリーにはロッカーありますが、カギはついていません。自分で用意する必要があります。

中にはロッカーすらも無いところもあるので、そういった場合に備えてワイヤー付の南京錠があると便利です。バッグやスーツケースごとベッドなどにくくりつけることができます。

サンダル

ビーチサンダルは軽くてかさばらないので、一足は持ってきましょう。

宿の中ではサンダルで楽に過ごせますし、シャワーを浴びに行ったりする時にも役立ちます。

特に安宿では、床が汚くて靴下や裸足で歩くのに抵抗がある場合があるので、サンダルを履いておけば気になりません。

おわりに

ベッドに目隠しを作ってプライベート空間を確保するのはお勧めですが、他の人たちと会話する機会が失われがちになるので、あくまで快適に寝るための工夫ぐらいに思っておきましょう。

ただ、あまり人と関わりたくない気分の時もあると思いますので、そういった時には大いに活用していいと思います。

これからドミトリーに泊まってみたいという方、少しでも快適に過ごしたいという方の参考になると嬉しいです。